ヴィジョン弦楽四重奏団
ヴィジョン弦楽四重奏団
2019年10月21日(月) 午後7時開演
武蔵野市民文化会館 小ホール
出演
ヴィジョン弦楽四重奏団
ヤーコブ・エンケ(ヴァイオリン)
ダニエル・シュトル(ヴァイオリン)
ザンデル・シュトゥアート(ヴィオラ)
レオナルド・ディッセルホルスト(チェロ)
〈プログラム〉
⚪︎ バツェヴィチ:弦楽四重奏曲第4番
⚪︎ ハイドン:弦楽四重奏曲第66番 ト長調 「ロプコヴィッツ」 Op. 77, No. 1, Hob.III:81
ー休憩ー
ジャズ&ロック&ポップ
ヴィジョン弦楽四重奏団は、2012年結成のベルリンを拠点に活躍しているカルテットです。
彼らのレパートリーは、クラシックの作品に加えて、自分たちのオリジナル曲や、ジャズ、ロックなどの異なるジャンルの曲をアレンジしたものなど多岐にわたっていて、若者の間にも人気があるそうです。
ジュネーヴ国際コンクール優勝、さらに副賞も全て受賞という快挙、ベルリン・フィルハーモニー、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ウィグモアホールに出演しているとのこと。
若々しさにあふれた、今をときめくカルテットがうたい文句で、今回の演奏が日本でのデビューとのことです。
なお、プログラムはすべて暗譜、立奏という独特の演奏スタイルを取っています。
演奏は、最初のバチュヴィッチ(1909〜1969)は、初めて聞く名前ですが、ポーランドのヴァイオリニストで女性作曲家。
解説に、「第二次世界大戦下で、地下組織で秘密の演奏を続け…」という一文を読んだせいもあってか、時折叙情豊かなメロディが流れてきましたが、全体としては力強い曲といった印象を持ちました。
ハイドンは、やはりホッと一息つけますね。
明るい曲で、4人が楽しんでいるのが伝わってくるような演奏でした。
ジャズ&ロック&ポップは、演奏曲目はプログラムには記載されていませんでしたが、想像・期待以上の演奏でした。
先のハイドン先生が聞いたら卒倒するような演奏でした。(笑い)
ベニー・グッドマンの曲などが数曲演奏されましたが、楽器はアンプにつながれ、チェロなどはまったくベースのような音で迫力は満点、本当に面白い演奏でとても楽しめました。
前回のタカーチとは、ある意味では全く対照的なユニークな演奏会でした。
追記:
今日の演奏会は、NHKの『クラシック倶楽部』で放送予定です。
カルテットのジャズ演奏に興味のある方にお薦めします。