高円寺クラシック(名曲)喫茶めぐり

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(写真:「ネルケン」の入り口:2018年5月13日撮影)

かって、私が若かった頃、東京に沢山あったクラシック(名曲)喫茶は、多くはもう店を閉めてしまいました。

今は、クラシック(名曲)喫茶はどうみても流行りそうにありません。
絶滅危惧種といっていいかもしれません。(笑い)

しかし、私が時々足を運んでいる渋谷の「ライオン」は、健在でリクエストや演奏プログラムなど、今でも昔のスタイルを保っています。

高円寺には、「ネルケン」と「ルネッサンス」というクラシック(名曲)喫茶があります。(「高円寺クラシック(名曲)喫茶めぐり」といってもこの2店舗だけですが。笑い)

特に、「ルネッサンス」は、中野にあった有名なクラシック喫茶「クラシック」の従業員さんが「クラシック」の閉店後、後を引き継いで店を開いたというのを聞いていたので、以前から興味がありました。

高円寺駅に着いて、最初に、南口から歩いて10分ほどの「ネルケン」に足を運びました。

入り口を入ると、中は薄暗く、感じのいい初老の女主人が、「どうぞ奥の2番目の席へ」と声をかけてくれました。

昭和30年(1955)創業ということですので、60年以上続いているクラシック(名曲)喫茶としては老舗の店です。

店内は落ち着いた良い雰囲気で、写真を撮ってもいいかと尋ねましたら、「静かに人を写さないなら」といわれ、一枚撮らせて頂きました。

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(写真:「ネルケン」の店内。同年同月撮影)

ただ、音響は渋谷の「ライオン」などに比べると劣り、残念だったのは、私の後から入ってきた二人連れのお客さんは、普通の声で、おしゃべりをし始めました(ここは私語禁止ではないようです)。

昔は、話しなどするとしかられたり、追い出されたクラシック(名曲)喫茶も少なくなかったのですが。

どちらかというと、この店は静かに一人でクラシックを聴くというより(もちろんそういうお客さんも多いとは思いますが)、常連さんがゆっくり名曲を聴いたり、おしゃべりをする名曲喫茶といった感じでした。

ちなみに、コーヒーは、500円でした。

次に、目当ての「ルネッサンス」に足を運びました。

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(写真:お店の看板:「クラシック」と同じ黄色がいいですね:同年同月撮影)

2007年の創業ですが、前述しましたように、もともとは中野のサンモールにあった1945年創業の名曲喫茶「クラシック」の閉店を惜しんで、従業員だった女性2名が立ち上げたお店です。

なかなか腰が重くて来られませんでしたが、遅まきながら、ようやく足を運びました。

「写真禁止」と入り口のドアに書いていましたが、従業員さんに、昔若い頃中野の「クラシック」に通っていたこと、一緒に通っていた田舎の友人に写真を送りたいとお願いして、一枚撮らせていただきました。

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(写真:「ルネッサンス」の入り口のドア:同年同月撮影)

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(写真:「ルネッサンス」の店内:同年同月撮影)

お店は昔の「クラシック」と同じく、チケット制で、コヒーは400円。
もしかしたら、「クラシック」と同じく、チケットを購入後は、出入り自由かも知れません(確認はしませんでしたが)。

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(写真:メニュー:同年同月撮影)

かっての「クラシック」はミルク入れは、マヨネーズの蓋だったと記憶していますが、さすがに今はありませんでした。(笑い)

昔の「クラシック」から備品を移したようで、店内は何となく、かっての「クラシック」の雰囲気が漂っていました。

音響は、私が席についたときは、ちょうどバッハの無伴奏チェロ組曲がかかっていて、レコードの音がバチバチとすごく、今のCDでは決して考えられない味わいがありました。

ただ音響装置は、「クラシック」の時とは違っているそうで、音は確かにいい音でした。

お客さんは、数名いましたが 、話し声もなく、こちらの「ルネッサンス」の方が、本道のクラシック(名曲)喫茶といった感じでした。

店を出て少し歩くと、雨の中店員さんが傘も差さずに走って追いかけてきて、田舎の友人にどうぞと、かっての中野の「クラシック」で使用していたマッチ(複製品でしょうか)をくれました。

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(写真:「クラシック」のマッチ:同年同月撮影)

ちょっと、感動しました。
(もちろん、私の友人にはこのマッチのことは内緒にするつもりです。笑い)

最後に、余談ですが、店内には「クラシック」の有名な店長さんの写真が飾ってありました。

*追記
恐らく、お店の「ルネッサンス」という名前は、あのイタリアの「ルネサンス(再生)」から来ているのでしょうね。
従業員の人の「クラシック」の再生という思いがこめられているのでしょうね。
家に帰って、後になって気づきました。

(2018-05-16)